モーションコントロール技術研究
 実世界での触覚情報のリアルタイム伝送、ディジタル記録・編集、工学的再現といった要素技術開発から、手術支援システムや身体的支援ロボットなどへの技術応用に至るまで、幅広く研究活動を展開しています。力覚の伝達が可能な手術支援ロボット用プラットフォームやスケーリングを導入した力覚伝達システムの開発を行っています。
アクチュエーション技術研究
 実世界ハプティクス技術をシステムとして実現するために、新たなアクチュエータの開発も行っています。様々な動作が可能なアクチュエータを開発することで、ハプティック技術を搭載した複雑な動作が可能なシステムの実現を目指しています。解析だけではなく自らの手でアクチュエータを製作し、実際に製作したアクチュエータの制御実験も行っています。
手術支援応用技術の開発
 実世界ハプティクス技術の医療応用として、手術支援システム用プラットフォームの研究を行っています。アクチュエーション技術を応用し、腹腔鏡手術に必要な回転動作を高バックドライバビリティで実現するプラットフォームを開発しました。そのプラットフォームにバイラテラル制御技術を応用することにより触覚伝達を実現する手術支援プラットフォームの開発研究を行っています。
リハビリテーション支援応用技術の開発
 実世界ハプティクス技術の福祉応用として、リハビリテーション支援システムを開発しました。片麻痺患者の方が健康な方の腕でハンドルを操作することで、麻痺した方の腕を動かすことができます。ハプティクス技術により力覚がダイレクトに伝わるため、自身の麻痺の様子を感じながら安全にリハビリを行うことができます。また、身体情報の定量化や視覚化に関する研究も行っています。
輸送機械応用技術の開発
 産業への応用に向けた車両型システム技術の研究、特に人が立ち入れない環境でも作業ができるような車両型ロボットの制御に関する研究を中心に行っています。 遠隔地でもロボットが路面環境を検知して操作者に伝える触覚伝達を実現するロボットの開発などを行っています。
鉄道技術の開発
 力制御技術を鉄道に関する装置や摩耗試験機に応用する研究を行っています。電気鉄道では集電装置と送電装置の間に発生する接触力の変動が問題となっているため、これを解決するために研究を行っています。また、装置の摩耗の様子を調べるために使用する摩耗試験機に力制御技術を応用する研究も進めています。